大腸内視鏡ブログ

2013年7月16日 火曜日

大腸癌は予防可能か!?

当院では、無痛の大腸内視鏡検査を行っており、大腸癌を心配して、便潜血反応や大腸内視鏡検査を受けられる人が多く来院されます。そこで、大腸癌の発生について、少しだけ説明させていただきます。

大腸癌のほとんどは、大腸ポリープからできます。大腸ポリープの中でも、顕微鏡で見たときに、「腺腫(adenoma)」という種類のものが最も頻度が高いのですが、この大腸の腺腫は、大きくなると、大腸癌になる頻度が高いのです。だいたいの数値で言うと、2cmを超える腺腫の約35%に癌細胞が含まれます。そして3cmを超える程にもなると、約50%が既に癌化しています。

まだポリープの段階では大腸内視鏡で切除可能なものも多くありますので、いわゆる開腹手術や腹腔鏡手術になるとは限りません。というのは、ポリープの段階では、癌といってもほとんどが「粘膜内癌」という非常に早期の癌です。 昔のアメリカンファミリーなどのがん保険では、癌として認められていなかったくらい早期の早期であり、寿命を左右することはないので、ご安心下さい(100%治ります!)。

ただし、内視鏡で切除した標本(ポリープ)を調べて、粘膜内癌でなかった場合は、手術的な方法を考えないといけなくなります。
(参照)内視鏡でここまで治療できる
 

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2013年7月 2日 火曜日

便潜血反応は正確か?

便潜血反応(便に血がついているか調べるスクリーニング検査)は、安価で簡便に多くの人にできる検査です。しかし、その分、正確さに欠けます。進行した大腸癌があっても、「陽性」とでるのは、約6割といわれています。つまり進行癌でも4割はキャッチできないのです。

一方で、「便潜血陽性」であっても、内視鏡検査をしてみると、異常のない人もたくさんいます。そこで、2回法といって、2日間にわたって便を調べる方法が一般的となっています。大腸癌があっても「陰性」となって引っかからないのが約40%ですので、これが2回続く確率は約16%(0.4x0.4=0.16)。つまり、2回やれば、約8割で進行大腸癌を、見逃さずにキャッチできるというわけです。

もし便潜血反応検査で、2回中1回でも「陽性」となると、大腸内視鏡検査が必要となります(大腸癌からの出血は、出たり止まったりするので、便潜血を再度行うことは無意味です)。

しかし、大腸内視鏡検査を行ってみると、「便潜血2回中、1回だけ陽性」の方は、癌が無いことの方が圧倒的に多い印象です。つまり、「便潜血2回中、1回だけ陽性」の場合の大腸内視鏡検査は、「安心の確認のための検査」だと私は普段患者さんにお伝えしております。

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2013年6月13日 木曜日

新クリニックでも内視鏡検査・日帰り手術を行っていきます

ららぽーと横浜クリニックは個人の医院としては全国トップの年間11500件(胃内視鏡5500症例、大腸内視鏡6000症例)の内視鏡検査・痔の日帰り手術(年間2500件)を無事故で施行してきております。


オ リンパスの新世代を切り開く最新鋭内視鏡システムEvis Lucera Eliteを全国初導入し、ラクチンな経鼻挿入胃内視鏡でも、これまで最高とされてきた経口ハイビジョン並の画質での検査を可能に致しました。(注:ハイ ビジョン最新経口内視鏡を導入している施設は全国でも5%程度しか存在しないので、多くの病院での経口内視鏡よりも当院の経鼻内視鏡のほうが高精度となり ます)また、大腸内視鏡においても、視野角向上、ライトガイド強化、挿入部の設計が見直された新機種導入により、よりいっそうの高精度、安全な検査を可能 に致しました。

最新鋭機種が全国初導入なのはもちろん、大型ハイビジョンモニターを3画面揃えた検査室や、お腹の張る感じがほとんど無い 完全無送気軸保持直線的挿入法や内視鏡業務支援ファイリングシステムでの診断サポートなど、全国でもこの水準を誇る内視鏡施設は現時点では大学病院を含め て日本国内には存在致しません。

今後とも、より一層の安心/安全/高精度の検査を提供していきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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2013年6月 4日 火曜日

最新鋭の大腸内視鏡は挿入部分の伝達性も改善

オリンパスが2012年11月15日に7年ぶりに発売した最新鋭内視鏡システム Evis Lucera Eliteをららぽーと横浜クリニックは全国初導入しました。今回発売された内視鏡の新たな時代を切り開くEvis Lucera Eliteには、これまでの機種にはない様々な最新技術が搭載されています。ここでは、スコープ挿入部設計の改良に関する話題を書きますね。



 当院では、無痛大腸内視鏡とされる、完全無送気の無送気軸保持短縮法による、痛みやお腹の張りの少ない内視鏡検査を施行してきました。
今回の内視鏡は挿入部分の改良によって、無送気軸保持に必要な押し引きやひねりの力が先端部に伝わりやすくなった結果、より安全で快適な検査が可能になりました。

医師が感じる内視鏡の「挿入感覚」は、患者さんにはなかなか伝わりにくいものです。
「意のままに動かせるようになる」と言えば、わかりやすく言い過ぎでしょうか、今回の改良。

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2013年6月 2日 日曜日

最新鋭の大腸内視鏡(オリンパス製)を全国初導入

オリンパスが2012年11月15日に7年ぶりに発売した最新鋭内視鏡システム Evis Lucera Eliteを
ららぽーと横浜クリニックは全国初導入しました。

今回発売された内視鏡の新たな時代を切り開くEvis Lucera Eliteには、これまでの機種にはない様々な最新技術が搭載されています。ここでは、大腸内視鏡のライト(明るさ)に関する話題を書きます。


ライトガイド(光を当てるライト)が従来の2本から3本に増えました。これにより、視野の端や奥の方までの観察がスムーズに行う事ができるようになります。これまで以上に、より微細な病変を含めた高精度の検査が可能になりました。

Evis Lucera Eliteの第一印象は、確かに「明るい」というものでした。
もう、それだけでよく見えます、病変が。




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