大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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便秘と大腸癌の関係は?

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2012/01/09

便秘は大腸癌の発生と関係があると言われてきました。

ところが、以前のニュースで以下のようなものがありました。

(引用始まり)
便通が2~3日に1回と便秘がちでも、大腸がんになる危険度は特に高まらないとの調査を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が20日発表した。

便秘だと大腸内に有害物質がたまり、がんになりやすいのでは-との心配が否定された形だ。便通が1日2回以上と多くても、危険度は変わらなかった。

研究班は、全国6府県で40~69歳の男女約6万人を1993年から平均約7年追跡。その間に479人が大腸がんになったが、便通の回数や状態とがんの発症に関係があるかを調べたところ、週に2~3回の人も、日に2回以上の人も、毎日1回の規則的な人と比べてがんの発症の危険度に差はなかった。
(引用終わり)

・・・・・つまり、このニュースの趣旨は「便秘は大腸癌の原因にはならない」というものです。

ところが、多少注意が必要です。

「大腸癌の症状の一つは便秘である」ということは、100%正しいのです。
重い便秘や繰り返す便秘下痢の方は、やはり大腸癌の可能性があるのです。
また、癌だけでなく大腸の別の病気の可能性もあり、この研究班の先生自身も便秘の方は受診するように勧めています。
今後も便秘の方には大腸検査が重要であることに変わりはないのです。