大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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拡大大腸内視鏡による大腸ポリープ、大腸癌の診断について

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2012/01/07

大腸の精密検査のスタンダードは大腸内視鏡検査です。

その中でもさらに精密な「拡大内視鏡検査」というものがあります。
拡大内視鏡とは、内視鏡検査中に病変が発見された場合、即座にズームで病変部を通常倍率(5倍程度)から100倍まで拡大観察できる内視鏡のことです。

より解像度を高めることによりポリープの性質を適切に診断できるのです。

高解像CCDの採用によって高画質化された「拡大内視鏡検査」の登場により、大腸の微小な病変も発見できるようになりました。

大腸ポリープの約80%は癌化の危険性があり、内視鏡的に切除する必要性があります。
しかし残りの約20%は癌化することは極めて稀であるため切除する必要性がありません。

これらを判別することが重要なのですが、従来の内視鏡では判断は困難なケースも多かったのです。
そこで、「拡大内視鏡検査」の出番です。
拡大内視鏡では、まるで顕微鏡のような機能によってポリープの表面を拡大観察でき、検査時にその場で(組織検査することなく)真に治療の必要のあるポリープを的確に診断する事が可能になりました。
すなわち、診断と治療が一回の検査で終わる事になります。

「拡大内視鏡検査」には他にも大きなメリットがあります。
拡大内視鏡の倍率を変えられることとハイビジョン対応画像であるところから

・高精度の診断により、癌の進行度合い評価に大きな威力を発揮します。
大腸ポリープの進行度によっては内視鏡で切除すべきでないものがあります。「拡大内視鏡検査」ではその判断が可能です。

・平坦な病変陥凹型病変の診断に有力です。
平坦で発見できにくい病変は、隆起型で発見しやすいポリープ以上に悪性化の確率が高く、進行度も早いため「真の早期癌」と呼ばれています。   
高解像度の「拡大内視鏡検査」の使用により、これまで発見できなかった、平坦な形の病変や陥凹をもつ病変(腺腫や癌)が多く発見できます。

現在、大腸癌を中心とした大腸疾患は増加の一途をたどっています。
腹痛、下痢、便秘、一度でも排便時に出血した、などの症状のある方は勿論、このような症状のない方であっても(大腸癌の多くは無症状です!)熟練した胃腸専門家を受診して最新の拡大内視鏡を用いた大腸内視鏡検査を受けることが大切です。