大腸内視鏡ブログ

2015年11月11日 水曜日

大腸内視鏡で肛門の診察ができない理由とは

よく、大腸内視鏡検査中に、患者さんから
「痔があるかどうかも診てください」と言われます。


ららぽーと横浜クリニックでは、年間1万件近くの大腸内視鏡検査が行われています。
その中には、血便の精査目的で行われているケースが多くあります。
「大腸からの出血なのか? それとも痔からの出血??」と患者さんが考えるのでしょう。

ところが、大腸内視鏡では肛門を診察することはできないのです!




その理由は・・・

痔核(いぼ痔)は時に大腸内視鏡で見えることはありますが、内視鏡の視野の真近くに位置するので、痔核の正確な大きさ(肛門の外まで飛び出す程度なのか)が把握できません。ましてや、努責診(患者さんにいきんでもらって痔核の脱出程度を診断すること)は行えません。

痔ろうに関しては、一次孔(痔ろうの原因となる穴)は1mmもないので、内視鏡ではまず視認できません。

裂肛に関しても、肛門管という場所(わかりやすく言うと、肛門の中と外の中間的な位置)にできるので、
内視鏡では、肛門内からも肛門外からも見えないのです。裂肛の有無のくらいはかろうじて判断できることもありますが、重症度までは判定できません。


ちなみに肛門の診察は、専用の診察室で「直腸鏡」ないしは「肛門鏡」という器械を用いて行われます。
「肛門科」もご覧ください

投稿者 医療法人社団LYCららぽーと横浜クリニック