大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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内視鏡検査で可能な手術

良性ポリープの切除

通常は、大腸の良性ポリープが育って大腸癌になりますので、良性ポリープのうちに切除することが重要です。
良性ポリープの段階であれば、ほぼ例外なく大腸内視鏡で切除が可能です。
逆に進行大腸癌にまでなってしまった場合は、内視鏡切除は不可能で、入院で切除手術が必要になります。

良性ポリープか進行大腸癌か、言い換えれば、内視鏡で治療が可能かどうかはすぐに判断できますので、治療の方針で悩むことはありません。また、病院や医師によって治療方針が異なるということもまずあり得ません。問題は、その中間の早期大腸癌の場合です。

良性ポリープ

良性ポリープ

内視鏡で切除ができます。

進行大腸癌

大腸がん

内視鏡での切除は不可能です。

早期大腸癌の場合

早期大腸癌については内視鏡で治せる場合と治せない場合があります。
大腸内視鏡検査で早期大腸癌が見つかった場合、内視鏡で治療できそうかを医師が判断します。
内視鏡で治療できる可能性があると判断したら、その病変を内視鏡で切除して顕微鏡検査を行います。

顕微鏡検査の結果は、以後の治療方針を分ける重要なカギとなります。以下の3パターンのいずれかになります。

①大腸の表面の粘膜にとどまっている大腸癌(粘膜内癌:m癌)

この場合、大腸周囲のリンパ節への転移の可能性はゼロですので、この時点で治療は完了です。

②大腸の粘膜下までめり込んでいる大腸癌(粘膜下層癌:sm癌)

この場合は要注意です。めり込みの程度が一定以下であれば、大腸周囲のリンパ節への転移の可能性はゼロですので、この時点で治療は完了です。

③めり込みの深さが一定以上の大腸癌(粘膜下層癌:sm癌)

進行大腸癌に近いことを意味するまれなケースです。この場合は、大腸周囲のリンパ節へ既に転移している可能性があります。腸を切除して、周囲のリンパ節を取り除く手術が必要です。

①早期大腸癌(m癌)

早期大腸癌(m癌)

粘膜にとどまる早期大腸癌(m癌)であり、内視鏡で完治したケース

②早期大腸癌(sm癌)

早期大腸癌(sm癌)

粘膜下層へ達した早期大腸癌(sm癌)で、内視鏡で完治したケース

③早期大腸癌(sm癌)

早期大腸癌(sm癌)

粘膜下層の深くまで達した早期大腸癌(sm癌)で、追加腸切除が必要となったケース

上記3パターンのどれに相当するのかを肉眼で確実に判断することは専門家にも不可能です。したがって、内視鏡で切除して顕微鏡検査を行う必要があるのです。

まとめると、早期大腸癌でも一部の例外(進行大腸癌に近い場合など)を除けば、内視鏡で治療できるということなのです。