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潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は一種のアトピー!?

潰瘍性大腸炎とは、大腸に炎症が起きることによって大腸粘膜がただれて、血便・粘液便・腹痛・下痢などの症状が出る病気です。
原因は、腸内細菌や食事などの環境因子によって生じる腸管の免疫異常だと考えられており、いわば「腸のアトピー」といった病気です。

潰瘍性大腸炎の特徴は、血便・下痢・腹痛を周期的に伴う「活動期」と無症状の「寛解期」を繰り返すことです。
もし大腸の炎症が悪化すると、副作用のあるステロイドや免疫抑制剤を使用する必要がでてきますし、さらに重症の場合は大腸を全摘出する手術をせざるを得なくなります。
そこで、潰瘍性大腸炎との診断を受けたら、大腸の炎症を長期にわたってコントロールする治療が必要になり、主に内服薬を使用します。また、大腸癌になるリスクが高いことも特徴で、定期的な大腸内視鏡検査を受けた方がいいでしょう。

潰瘍性大腸炎の診断は内視鏡で!

潰瘍性大腸炎の診断のためには、大腸内視鏡検査が必須です。
便秘・腹痛・血便・便に粘液が混じる・便潜血陽性などの症状があれば、潰瘍性大腸炎の可能性を疑って大腸内視鏡検査を受けるべきです。

大腸炎の出血ポリポーシス
潰瘍性大腸炎の出血潰瘍性大腸炎の偽ポリポーシス

潰瘍性大腸炎の治療は二本柱

この潰瘍性大腸炎は完治させる方法がなく、現在の医学では炎症の進行をできるだけ食い止めて症状を改善させ、それを長期にわたって維持していくことが目標となります。

炎症のコントロール

「寛解期」をできるだけ長期に維持するのが治療の目標です。
軽症で、直腸の小範囲にとどまる炎症であれば、座薬や注腸剤といった局所療法だけでも治療が可能です。炎症の範囲がより広い場合には、炎症を抑える飲み薬を続けることが治療の主体です。服薬を継続できないケースの7割が、2年以内に炎症を再燃すると報告されています。
より病状が重くなると、上記の治療に加えてステロイドの飲み薬や注射、あるいは白血球除去療法や免疫抑制剤といった特殊な治療が行われます。

癌化の予防

潰瘍性大腸炎の場合、炎症が長年続くと大腸癌になる可能性が高くなりますので大腸内視鏡検査を1年に1回行うといった厳重な経過観察が必要です。炎症を抑える飲み薬を続けることで、大腸癌発症のリスクが低下することも報告されています。

大腸の炎症が悪化すれば手術も・・・

大腸の炎症が悪化して、投薬でも効果がなく大腸に穴があいてしまった場合や、大量の出血が止まらない場合などは、緊急で大腸を全摘出する手術が行われます。また、大腸癌ができてしまった場合や、治療に要するステロイドが多量になり骨粗鬆症などの副作用が重大である場合も、手術治療が行われます。

このように、潰瘍性大腸炎は炎症の程度・炎症の範囲・罹患時期・その他の状況によって、治療方法は多種多様です。血便・粘液便・腹痛・下痢などの症状が出る時は、専門家を受診して診断と治療を受けることが重要となります。