大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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内視鏡検査(胃大腸カメラ)の結果の説明

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2012/01/09

医療機関が胃や大腸の内視鏡検査の結果を患者さんに説明する方法は時代とともに変遷してきました。

・内視鏡検査の画像が残されていない時代があった
かつては医師だけが内視鏡画面を見て(内視鏡に目を近づけて見ていたのです)、所見を文章でカルテに記載するのが普通でした。
(「画像なし」の理由は、当時は内視鏡とプリンターを接続する技術がなかったからです。)
患者さんの立場からすると、いきなり「ポリープを切除しました」とか「癌がありました」とか、言葉だけで言われていました。
今となっては信じられないことかもしれませんが、当時は口頭の説明だけでも患者さんに十分に満足して頂けていました。

やがて電子スコープができてからは、内視鏡画像を写真にしてカルテに残すことが多くなりました。
現在では、カルテ以外に倉庫にネガを保管することで、一症例あたり多くの画像がストックされているのが一般的です。

・検査中にモニターで説明できるようになった
かつては患者さんにとっては検査自体が苦しくて、モニターを見るどころではありませんでした。
内視鏡の技術が(特に術者の技量が)進むにつれて、既に先進的な医療機関では患者さんが検査中に楽にお話できる程度になりました。
そうなるにつれて、内視鏡のモニターを患者さんも見ながら(医師とお話しながら)検査を行うことができる医療機関がでてきました。

・検査後にも説明する時代の到来
内視鏡検査の画像をプリントした写真(カルテ内)を見せながら結果を説明する時代が来ました。
写真を用いることで、かなり説得力ある結果説明ができるようになりました。
内視鏡検査は「病気を目で見える」ことが(他の方法と比べて)優れているのですから、プリント写真で説明するのは丁寧な診療と言えます。

・患者さんに「写真+結果の説明文」を手渡す新時代
上記の時代の直後に、プリント写真を患者さんにお渡しする医療機関もでてきました。
そして、さらに、「プリント写真+結果の説明文」を患者さんに手渡す時代が来ました。

今後は検査中のビデオを手渡しする方法などがありましょうか。
ただ、ここまで来ると保険診療の範囲ではさすがに病院の負担が大きくなってしまうという問題があります。
保険診療は「段階的定額制」なので、医療機関は支出を抑制しなければ存続できないのです。
他の業界のように価格を自己決定することができない医療界では、価格を患者さんへの説明をデラックスにするのはなかなか困難なのです。
(国公立病院の平均的な利益率は大体-1~1%です)