大腸内視鏡ブログ

2012年1月 8日 日曜日

「便秘の検査」って?

便秘の原因や病態を詳しく探るための検査にはどんなものがあるでしょうか。
大腸の病気の多くが便秘症状と関係すると言われています。
癌、腸炎、ポリープ・・・・どれもそうです。


今回は便秘で医療機関を受診する場合に行われる可能性がある検査を書きます。


・腹部単純レントゲン写真

いわゆる普通の「おなかのレントゲン」です。
腹部のレントゲン写真から、ガスの停滞程度や腸の動きが分かります。
医師は異常な腸管ガス像や鏡面像(腸がつまってしまうと出現する所見です)の有無などによって便秘についての診断を行います。


・排便造影
造影剤を直腸内に入れて排便してもらう最中にレントゲンを撮影します。
排便中の直腸肛門の動き、形態の変化がわかります。
直腸や肛門の形の異常があるケースは思いのほか多い印象があります。


・注腸造影検査
肛門から造影剤と空気を注入し、X線で大腸全体を観察する検査です。
小さな病気を見つけることができないため、次に書く大腸内視鏡(大腸カメラ)に取って替わられつつあります。


・大腸内視鏡(大腸カメラ)
下剤を飲んで腸をキレイにしてから、肛門から内視鏡を挿入して大腸の表面を直接見る検査です。
大腸癌、ポリープ、炎症の有無等を直接観察することが可能なため、便秘の診断の決定版と言えます。
小さな病気を見つけることにも有用で、直接便秘の原因ではない病気が見つかることも多いです。

ポリープや癌があった場合でも、一部を切り取って顕微鏡検査に提出することができます。
また、内視鏡的にポリープを切除(ポリペクトミー)することができます。

便秘の方以外にも便潜血反応で異常を指摘された方、一回でも血便のあった方、最近便が細くなっている方はこの検査で診断する必要があります。


・シッツマーク検査
レントゲンに写るマークを経口投与してレントゲンで追跡します。
この検査によって、どこでどのように便が停滞しているのかを把握できます。


・肛門内圧検査
直腸や肛門の括約筋の状態を圧モニターを使って緊張度を測定します。便秘の型と機能上の問題点を診断します。



便秘の方は大腸癌になる可能性が高いというデータもあり、便秘の治療と経過観察には注意が必要です。
一番怖いのは、便秘の方で(実は既に大腸癌があるにもかかわら)病院を一度も受診していない場合や大腸内視鏡検査を一度も受けたことがない患者さんの場合です。


投稿者 医療法人社団LYCららぽーと横浜クリニック