大腸内視鏡ブログ

2011年12月22日 木曜日

直腸型便秘とは

直腸型便秘とは、大腸の出口にあたる「直腸」の異常が原因となって起こるタイプの便秘です。

高齢者や便意を我慢する習慣がある人では、直腸に便がたまっても便意が生じない(排便反射異常)ために便秘となることがあります。

これを直腸型便秘といいます。

直腸には便を感知するセンサーがあり、ここに便がたまってくると便意が起こって排便行動が起こるわけです。
ところが、便意を我慢する習慣がある人や高齢者などでは、この一連のシステムがうまく機能しなくなり、便が直腸に来ても便意を感じなくなって便秘となることがあります。
症状としては「便意を感じない」「便が出口まで来てるのに出にくい」「いきまないと出ない」「残便感がある」 などの訴えがあります。痔が原因ではないかと考えて肛門科を受診される方も多いのです。


治療としては生活習慣の改善と薬の内服です。

・食物繊維や水分を十分にとりましょう。
これはどのタイプの便秘でも共通ですね。

・便意を我慢しない
便意を感じたら、我慢せずにトイレに行く。
排便反射を大切にしましょう。

・毎朝トイレに行く習慣をつける
便意がなくても、毎日決まった時間にトイレに行くようにして、排便の習慣をつける必要があります。

・塩類下剤(マグラックスやカマグ)
便に水分を含ませて軟らかくし、排便を楽にする作用がある。

・コロネル
食物繊維の作用があります。便の容量が増し、排便しやすくなります。

・新レシカルボン坐薬
便が出口まで来ているのに出ないときに用いる。
肛門から挿入すると座薬が発泡し、便意を生じさせることができます。
週2~3回程度、定期的に使用して排便習慣をつけるのが良いでしょう。


ちなみに・・・直腸が原因となって起こる便秘には、ここで示した直腸型便秘のほかにも様々な原因があります。

たとえば、直腸瘤(ちょくちょうりゅう)、直腸重積、奇異性排便時収縮といった特殊な直腸肛門の病気が便秘の原因となっている可能性があります。

これらの特殊な直腸肛門の病気が便秘の原因となっている場合には、稀ながら手術した方が良い結果が得られることもあります。治療を開始する前に、大腸肛門科を専門とする医師の受診をおすすめします。

*直腸型便秘の診断には、まずは大腸内視鏡検査が必須であることは言うまでもないことです。

(参照)お腹の症状と病気:便秘編



投稿者 医療法人社団LYCららぽーと横浜クリニック