大腸内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
       
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大腸にはヒダがいっぱい!

2018/02/01

皆さんこんにちは、横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
当院の大腸内視鏡検査では患者さんと一緒にモニターを見ながら内視鏡の様子を解説する、通称”シネマ内視鏡”を行うことがモットーです。
この前検査中に患者さんから「このヒダは何ですか?」との質問がありました。
そこで今回は大腸にある「襞(ヒダ)」についてお話ししたいと思います。

大腸の中のヒダはどんなもの?

大腸の「ヒダ」と言われても大腸の図や写真を見たことが無い方はあまり思い浮かばないですよね。大腸内視鏡検査でヒダは実際に写真のように見えます。

写真を見ると分かりやすいですが、大腸は真っ直ぐでツルツルとしているのではなく、大量のヒダが続いているんですよ
ヒダがある理由は、平滑筋(収縮運動のエネルギー効率が高い筋肉)でできていて、結腸の外壁を収縮させているため、ヒダヒダ、モコモコした構造を作っています。このヒダはハウストラと呼ばれます。(このブログでは呼び方はヒダのまま話をしていきます)
では、どうして大腸にはこのようなヒダがあるのでしょうか?

大腸のヒダの役割

①便が逆流しないようにする働き

ヒダとヒダで便を前後させながら肛門まで押し出します。

②水分を吸収する働き

ヒダを伸び縮みさせて、食べ物の水分を吸収します。水分を吸収されたものの残りはまとまって便となり、肛門から押し出されます。

健康な大腸にはしっかりとしたヒダが存在し、活動しています。しかし、このヒダが消失してしまう病気があります。それが「潰瘍性大腸炎」という病気になります。
では、潰瘍性大腸炎の人が大腸内視鏡検査を受けるとどのように見えるのでしょうか?

潰瘍性大腸炎と大腸のヒダの関係

健康で正常な大腸は、ヒダでくびれたようになっています。それに対して、炎症が繰り返し起こった潰瘍性大腸炎の患者さんの大腸はヒダが消失し、ズドーンとしたまるで鉛管の様になります

写真は潰瘍性大腸炎の患者さんの腸です。むくんでいて、正常な大腸の写真と比べると違うことが明らかだと思います。(上の画像と見比べてみてください)
このような潰瘍性大腸炎の内視鏡検査や注腸造影の所見のことを「鉛管様腸管」と呼んでいます。このような腸の状態だとまっすぐなパイプを流れ出るように便が排泄されてしまい、下痢や便通異常につながってしまうのです
(潰瘍性大腸炎について詳しくは過去ブログにて)
便が正常に出ていくためにはヒダが必要だということがよくわかりますね。

最後に…

いかがでしたか?
ヒダは便が逆流しないようにする働きや、水分を吸収するという重要な働きがあるので、大腸にとって大切な機能です。
しかし、ヒダは重要な役割がある反面、大腸内視鏡検査では死角となりやすい場所(ヒダの裏側、曲がり角等)になってしまいます。内視鏡のカメラは一方からしか見ることが出来ないので、正面から見た範囲は観察ができますが、ヒダの裏側部分の観察は不十分になってしまうこともあります。
これは小さなポリープを見逃してしまう原因にもなりますので、大腸ポリープを切除した方は1年後には再度検査を受けるようにしましょう。
いままであまり気にしてなかったという方も、是非次回の大腸検査で画面を見られるようであれば、一度ご自身のヒダに注目してみてくださいね。